2018年06月23日更新

クラミジアはジスロマックで完治させる

クラミジアは感染力が高い性病であるものの、感染の自覚症状が現れにくい病気であるため感染者数が日本で最も多いとされています。
クラミジアの感染経路のほとんどは性行為です。
症状は男性の場合は性器から尿道や睾丸に進行し、各部位で炎症を起こし痛みなどが現れるため女性よりは自覚症状が現れやすいのが特徴です。
女性の場合は、初期の自覚症状はおりものの量やにおいの変化であるため、感染を見逃してしまうこともあります。
男性も女性もクラミジアに感染した状態で症状が進行してしまうと不妊のリスクがある危険な病気です。
また、女性の場合は妊娠中に胎児へ影響するリスクもあるため、早期発見、早期治療が大切になります。

クラミジアの治療において、現在最も選ばれている薬はジスロマックです。
ジスロマックはマクロライド系に属する抗生物質で、1回の服用でクラミジアの原因菌を死滅させる効果があります。
マクロライド系の抗生物質は副作用が少なく、妊娠中の女性や子供でも服用ができる薬です。
副作用として報告されているのは、下痢の症状がでることです。
この副作用も整腸剤と共に服用することや、薬の量を少しずつ分けて複数回服用することで起きにくくすることができます。

ジスロマックはクラミジアの治療では効果の高い薬ですが、稀に菌が薬の成分に耐性を持ってしまっていることがあります。
そのような場合、完治が出来ず一時的に症状が治まったとしても症状が再び現れるリスクや、完治していないことに気が付かず性行為を行ってしまい感染を広げるリスクがあります。
ジスロマックの服用後は完治していることの確認まで、しっかりと行うようにしましょう。

ジスロマックは1回の服用で効果が1週間程度持続します。
その後、菌が完全に死滅するまでの期間も含めると服用から3週間程度が完治までの期間の目安です。
その頃に検査を受けて、菌が検出されないことを確認できれば完治となります。
万が一、薬が効かず完治できなかった場合はクラビットなどの薬も有効であるため、他の薬に切り替えて治療することになります。
しかし、クラビットは妊娠中の服用ができないため、妊娠中の方は医師に必ず伝えるようにしましょう。

妊娠初期にクラミジアに感染するリスク

妊娠初期のクラミジア感染は早産や流産の危険があります。
妊娠中の胎児は脱落膜と絨網膜、羊膜の3層の膜に覆われています。
この絨網膜や羊膜に炎症が起きると、プロスタグランジンという子宮収縮を促す作用のあるホルモンが多く分泌されてしまいます。
子宮の収縮は早産や流産を引き起こす原因となります。
妊娠22週0日~37週6日までの出産が早産とされますが、28週までに起こる早産の原因の70~80%が絨網膜や羊膜の炎症によるものだとされています。
早産になってしまうと赤ちゃんは未熟な状態で生まれてくることになり、脳性麻痺や精神発達遅滞障害などの障害が残ってしまうリスクもあります。

また、妊娠初期に感染に気がついたものの薬を服用したくないからと放置してしまうと赤ちゃんへの感染のリスクもあり非常に危険です。
赤ちゃんがクラミジアに感染すると肺炎や結膜炎、気管支炎などの症状が現れます。
結膜炎が起こる可能性は18%~50%程度、肺炎を患ってしまう確率は3%~18%程度と低いとは言えない感染リスクがあるのです。
新生児の内に症状が現れなかったとしても、1歳ぐらいになると赤ちゃんの気道から病原体が検出される確率は50%に高まり、慢性的な気管支炎となっていしまうリスクもあります。

早産や流産の危険だけではなく、赤ちゃんへ感染することもあるクラミジアですが、赤ちゃんへの感染経路は出産の時に産道を通ることなので胎内感染のリスクはありません。
妊娠後期までにきちんと治療していれば母子感染の危険はなくなるのです。
妊娠中に薬を服用したくないと考える方も多いものですが、クラミジアは薬の副作用のリスクよりも出産まで治療をしないことのリスクの方が多いとされています。
妊娠中であれば医師にそのことを伝えれば適切な治療を受けることができるでしょう。
感染に気が付いた場合は自己判断で治療を受けないという選択をするのではなく、医師にきちんと相談するようにしてください。

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